短頭種の診療
短頭種とは、頭蓋骨の長さに比べて鼻の長さが極端に短い犬種のことで、いわゆる鼻ペチャのワンちゃんを指す名称です。パグ・フレンチブルドック・シーズー・ボストンテリアなどに代表されます。短頭種のワンちゃんは、その頭の構造から呼吸器系の疾患になりやすく、短頭種によく見られる呼吸器疾患を総称して短頭種気道症候群と呼びます。
パグ
また、皮膚の疾患も起こしやすく、特に顔のしわが深いため汚れが溜まりやすくなっています。定期的なシャンプーと共に、清潔なタオルやコットンでしわの中まで拭いてあげることをお勧めします。
フレンチブルドック
また、フレンチブルドックは立ち耳ですが、脂漏体質なため垢が溜まりやすく、外耳炎を起こしやすい犬種です。
シーズー
また、眼球の突出が大きく毛も長いため、角膜に傷がつきやすくなっています。 暑さに弱いため、熱中症などにも注意が必要です。
ボストンテリア
また、ボストンテリアでは耳や首から胸にかけて、足の内側などに炎症を伴わない脱毛がみられることがあります。生後2~3ヶ月で正常よりも薄くなり、6か月以降から徐々に進行していきます。
〇 短頭種気道症候群
短頭種気道症候群とは、特徴的な頭の構造によって短頭種に起こりやすい呼吸器疾患の総称で、以下のような原因があります。
・外鼻腔狭窄
鼻の穴が狭く、ほぼ塞がった状態。
・軟口蓋過長
喉の近くにある鼻と口を隔てる蓋状の組織(人で言ういわゆるのどちんこ)が長すぎる。
・咽頭部組織の過剰
太い舌根部や大きな扁桃
これらの症状がひとつ、もしくは複数起きることで吸気性の呼吸困難が生じます。
根本的治療には、鼻を切って鼻腔を広げる手術、軟口蓋を切除する手術など外科的治療が必要になります。
〇 短頭種気道症候群の外科的治療
この病気の治療には下の2つの手術を組み合わせて実施することが有効です。
○ 外鼻孔形成術・・・狭く閉じている鼻の穴を広げる手術です。
○ 軟口蓋切除術・・・垂れ下がって気道をふさいでいる 軟口蓋を切り取る手術です。
〇 短頭種気道症候群
短頭種気道症候群とは、特徴的な頭の構造によって短頭種に起こりやすい呼吸器疾患の総称で、以下のような原因があります。
● 外鼻腔狭窄
鼻の穴が狭く、ほぼ塞がった状態。
● 軟口蓋過長
喉の近くにある鼻と口を隔てる蓋状の組織(人で言ういわゆるのどちんこ)が長すぎる。
● 咽頭部組織の過剰
太い舌根部や大きな扁桃
これらの症状がひとつ、もしくは複数起きることで吸気性の呼吸困難が生じます。
根本的治療には、鼻を切って鼻腔を広げる手術、軟口蓋を切除する手術など外科的治療が必要になります。
〇 短頭種気道症候群の外科的治療
この病気の治療には下の2つの手術を組み合わせて実施することが有効です。
● 外鼻孔形成術・・・狭く閉じている鼻の穴を広げる手術です。
● 軟口蓋切除術・・・垂れ下がって気道をふさいでいる 軟口蓋を切り取る手術です。